「日の丸」半導体破綻!

いつか来ると思っていたがやってきた。

エルピーダ会社更生法適用を申請、「日の丸半導体」とん挫
2012年 02月 27日


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[東京 27日 ロイター] 経営再建中のエルピーダメモリ(6665.T: 株価, ニュース, レポート)は27日、東京地方裁判所会社更生法の適用を申請し、同日保全命令を受けたと正式発表した。負債総額は2011年3月31日時点で4480億円。日本の半導体事業の復活をかけて国の全面支援を受けた「日の丸半導体」会社は生き残りの道を描ききれなかった。

同社の坂本幸雄社長は午後6時45分に記者会見し、破たんの経緯を説明する。帝国データ―バンクによると、製造業の倒産では過去最大の負債。今年に入ってからは太平洋クラブの負債1260億円を抜いて最大となる。

同社は、申請に至った理由について、DRAM業界の競争激化で製品価格が急落するなど経営環境は厳しくなっており、自力で事業継続した場合、資金繰りが早晩破たんすることは必至な状況になったと説明。さらに、その場合は、企業価値が著しくき損し、スポンサーによる資金提供などの道も事実上断たれることが想定されるため、更生法の手続きに従って会社再建を目指すことを決めたとしている。

同社は、国内唯一の半導体モリーのDRAM専業メーカーで世界3位。リーマン・ショックで経営が悪化した2009年6月に産業活力再生特別措置法(産活法)の適用第1号となり、日本政策投資銀行を通じて優先株による300億円の公的資金の出資を受けた。しかし、半導体市況の低迷に伴う価格下落、急激な円高で業績が再び悪化。11年4―12月期の連結純損益が989億円の赤字(前年同期は102億円の黒字)となるなど、財務体質が一段と悪化していた。

産活法適用の期限が3月末に迫る中、同法の再認定を得るための条件とされた他社との提携による収益基盤の拡大を図るため、DRAM世界4位の米マイクロン・テクノロジー(MU.O: 株価, 企業情報, レポート)との資本・業務提携を模索。しかし、締結の見通しが立たないことから、法的整理の元での再生を決断したとみられる。関係者によると、政投銀は提携の期限を2月末に設定していた。

政投銀が出資した300億円の優先株には8割の政府保証が付いているほか、危機対応融資で出した100億円には5割の損害担保が付与されている。このため、今回の破たんにより、国には290億円の損失が発生する見込み。産活法の適用会社の破たんにより、国に損失が発生するのは初めて。

このほか、三井住友銀行みずほコーポレート銀行三菱東京UFJ銀行、住友信託銀行などは産活法の適用を受けてそれぞれ167億円を不動産担保付で融資しているほか、10―20億円程度の残高を持っている。

エルピーダは1999年にNEC(6701.T: 株価, ニュース, レポート)と日立製作所(6501.T: 株価, ニュース, レポート)のDRAM事業の統合により設立、03年には三菱電機(6503.T: 株価, ニュース, レポート)のDRAM事業を吸収し、国内唯一のDRAM専業メーカーとなった。

これから3月末までは要注意。個別銘柄には手を出さないつもり。チャートだけ見ていると危ない危ない。
それにしても「日の丸」とつくものには気をつけないと・・!それはあくまで、日本人としての自尊心を刺激しなければなりたたない企業だからだ。エルピーダも寄り合い所帯・・そもそも日本企業はマネジメントができていないので寄り合い所帯であれば・・推測するのは簡単なことだ。公的資金も受けていたのに・・・。

しばらくは大きな企業が危なそうだ・・・恐竜が消えたように・・。