情報を読み解く人と受ける人

原発関連の番組・記事で思ったこと

先日見た番組がこれ↓nhkスペシャル

シリーズ原発危機
知られざる放射能汚染
〜海からの緊急報告〜
NHKスペシャル

大変よく調査していたと思う、が、しかしである。二つのことが疑問となった。
1)原発20km内の汚染度は、どれほど怖がるべきなのか?が不明
2)「知られざる」と言うほどの新発見か?・・という「突っ込み」

2)については、海洋汚染については事故直後から「グリーンピース」が国際環境NGOグリーンピース | 国際環境NGOグリーンピース
魚を捕り調査していた。
 またフリージャーナリストの上杉隆さんらフリージャーナリストは最初から訴えていた。また「除洗」で流れた放射性物質は海へ流れ込んでいく・・。東京湾、湖もしかりである。半減期が30年のセシウムならば消えていくことはない、「動いていくだけだ」
「知られざる」というタイトルだったのでストロンチウムについての調査や、食物連鎖が新たな段階に入った・・などという調査を期待していたがなかった・

 そして1)についてがさっぱりわからない。つまり怯えるべき汚染なのかどうかがわ。からないのだ。
 汚染された、そしてその汚染は移動している・・という話はあるが「この汚染レベルでは何が懸念され、将来何が起こりうるのか?それを防ぐためには何をすべきか?」がわからない。ベラルーシにも取材に行っていたので、その問いへの答えもあっただろう。

 あの20キロ圏内の海の汚染度で食物連鎖が進んでいくと、さらに魚の汚染が酷くなるのだろうか?

 私にすれば、この番組を見て「ひどい」と今頃思うのでは遅すぎる。それでは、単に「情報を受ける人」でしかない。生き残るためには「情報を読み解く人」にならなければいけない。
いい例がこのニュース。

NHKニュース SPEEDI情報 米軍に提供
1月17日 0時7分
東京電力福島第一原子力発電所の事故原因を究明する国会の「事故調査委員会」は、初めての本格的な質疑を行い、参考人として招致された文部省の担当者が、放射性物質の拡散を予測する「SPEEDI」と呼ばれるシステムによる予測データを、事故の直後に、アメリカ軍に提供していたことを明らかにしました。
国会の事故調査委員会は、16日、政府の事故調査・検証委員会の畑村委員長や東京電力事故調査委員会の委員長を務める山崎副社長らを参考人として招致し、公開で初めての本格的な質疑を行いました。この中で、文部科学省科学技術・学術政策局の渡辺次長は、放射性物質の拡散を予測する「SPEEDI」と呼ばれるシステムで、事故の直後に行った予測のデータについて、外務省を通じて直ちにアメリカ軍に提供していたことを明らかにしました。SPEEDIのデータは、文部科学省が「実態を正確に反映していない予測データの公表は、無用の混乱を招きかねない」として、一部を除き、事故の発生から2か月近く公表しませんでしたが、アメリカ軍に提供した理由について、渡辺次長は「緊急事態に対応してもらう機関に、情報提供する一環として連絡した」と説明しました。また、質疑では、事故調査委員会の石橋委員が「平成19年の新潟県中越沖地震の経験がありながら、東京電力は、地震津波に対して、対応が甘かったのではないか」と指摘したのに対し、東京電力の山崎副社長は「事業者として、忠実に対策を取ってきたと思っているが、考えているような前提をすべて覆すようなことが起きた。もう少し考えなければならないということがあるならば、考えていきたい」と述べました。質疑を終えて記者会見した事故調査委員会の黒川委員長は、原発事故の対応にあたった菅前総理大臣や枝野経済産業大臣参考人招致について、「検討事項に入っている」と述べました。事故調査委員会は、30日に次回の質疑を行うことにしています。

アメリカとフランスは3月当時、80キロ以内は立ち入り禁止、または日本を退去という注意を出しており、HPから私たちも知る事が出来た。それを「恐れすぎ」とするか「信用するか」は当人次第であった。
今解ったのは「根拠ある情報」をもとにアメリカ、フランスは避難指示をだしていた。そして日本政府は国民に伝えていなかった。ということだ。情報を読み解く人でありたいとつくづく思う